ITエンジニアの中には、管理職として活躍したいと考えている人もいます。管理職を目指す場合、具体的にどんな適性やスキルが求められるのでしょうか。早い段階で必要な適性やスキルがわかれば、普段からコツコツと努力しながらIT業界で管理職を目指すことができるでしょう。
1つ目に必要な適性は、物事の本質を見抜いて適切に対応できることです。これは、コンセプチュアルスキルと呼ばれています。これまでの知識や経験をもとに、目の前で起こっている課題の本質を把握し、根本的な解決のためには具体的に何をすべきか見極めるのです。管理職がこのスキルを持っていなければ、問題が起きても根本的に解決できずその場限りの対応になります。
2つ目に求められるスキルは、コミュニケーション能力です。管理職は、部下と対話をしながら職場の人間関係を円滑にしなければいけません。自分の考えを伝達するだけでなく、部下の考えにも耳を傾ける必要があるでしょう。また、取引先との交渉などに関しても、コミュニケーション能力は不可欠なスキルと言えます。
3つ目に求められるスキルは、ヒューマンスキルです。これは対人のコミュニケーションとは若干異なり、市場やマーケティングの動向や変動に対して敏感になるほか、社会から何が求められているかを見抜く能力を指します。どんな分野で働くかによって、具体的に神経を研ぎ澄ますべきかは異なるでしょう。しかし管理職を目指すなら、そうした市場の動向についてもしっかりと勉強しておきたいものです。